アスペルガー、本人にうつを本気で治そうと思わせる周囲の態度

好きなことなんてわからない

”抑うつ状態にあり休養が必要”と診断を受け、そのことを会社のスタッフに報告したところ、超緊急激務状態を抜けていたこともあり、「とにかく仕事から離れて、休んでください。」と、医師からの指示のとおりに環境をつくってもらうことができました。もっとも忙しかった時期に、実は一度難聴の症状が現れてもいたのですが、耳鼻科にいく時間も気力もなく、放置しているうちによく聞こえないことに慣れてしまいました。病院に行くことが出来たのも、少し余裕ができ始めたからこそだったのです。

そう思うと、病院に行くことも出来ないほど忙しい人やコンディションの悪い人、そして「休め」と指示を出されても、そうすることが叶わない人が一番辛いのかもしれません。私の周囲の人にも、病人をサポートする余裕ができ始めていたちょうど良い時期だったのです。

とはいえ、これまでかなり健康管理には気をつけており、二次障害が出るのも久しぶりだったので、現在の仕事仲間に”うつ状態の私”を見たことがある人はいませんでした。

うつ病の解説書や、「うつぬけ」という人気の本などを求めてきては、そこに書いてある通りの接し方を実践することから、弊社での取り組みは始まりました。

・「がんばれ」という言葉は禁物

・好きなことだけをさせてあげれば良い

・治りかけには要注意。

・回復には時間がかかると心得る。

うつ病は、良くなったりまた悪化したりを繰り返します。治りかけには本当に要注意で、実はビジネスサポーターの藤野が、近しい関係者がうつ病で入院し、回復したと思い退院した日に入水自殺をしてしまった経験をもつことから、絶対にすぐにアクセルを踏むなと繰り返しアドバイスをしてくれました。

 

生産性ゼロでもここにいていい私

診断を受けてしまった瞬間、どっと疲れが出てしまい、そこに気圧の変動が繰り返し重なって体調もひどく崩してしまったことから、私は完全に休養状態に入らざるを得なくなりました。睡眠サイクルを薬で整えつつ、オフィスにいるだけはいて、私にしか担当できない講座や講演会などの本番だけはこなす。そのほかは、座ったり横になったりしながら、ホラー映画を見続けるという、非常に病んだライフスタイルに突入しました。実はホラー映画が特別に好きなことやしたかったことなのではなく、毎日ほとんどの時間を仕事に費やしていたライフスタイルが、それをしてはいけないということになって、途方に暮れてしまったのです。私は別にホラー映画が好きではない。ただ、ハラハラドキドキ謎解きがあったりするのが面白く、時間を潰すのにちょうど良かったのです。

学校に通っていた人が、何かの理由で通えなくなり、部屋に引きこもりゲームばかりに熱中するイメージをよく目にする気がしますが、これも特別ゲームが好きなのか、何をしたらよいかわからないのでとりあえず時間を潰しやすいゲームをしているのか、見極めて対応を変えたほうがよいと思います。

好きなことなんてわからない。好きなことがわかっていたら、そもそもうつ病になんてならない気がします。せめてできるのは暇つぶしというのが私の実感。

ふと、仕事仲間と目があうたびに、「がんばらなくていいんだよ。」「好きなことをしていていいんだよ。」と、本に載っている声かけを棒読されるのがこっけいでした。結局、約3ヶ月、私は本番以外の仕事は何もせずにホラー映画を見つづけました。

生産性ゼロでも自分がここにいていいということが、本当に不思議なことに思えていました。

 

疑いと信頼

「発達障害の人が何を考えているかわからない」
「本当の気持ちを知りたい」

と、普段からよく聞かれますが、それに輪をかけて、二次障害が起こった時に、周囲の人はどう接したらよいのか困ることでしょう。私のオフィスの人たちも、別人になってしまった私にかなり戸惑ったようです。ただ、「好きなことだけをしていればよい」という態度を全員が一貫するので、だんだんと「本当にそうさせてくれるのか?」と疑うような気持ちが出てきました。私が働かなければ、この会社のパワーは半減です。しかも社長が働かない状況は許されないことのように感じます。私のような面倒臭い発達障害者なのだから、人一倍働いて何かの成果を差し出さな得れば、社会参加させてはもらえないとずっと思っていました。

それでも誰も働かないことを咎めません。

時折、「仮病だ」と冗談を言われることはありましたが、「働け」とは言われませんでした。顧問税理士まで、「あなたの仕事は休むこと」と言い出し、これは全員が本当に休んでいても、いいことにしてくれたんだと信頼のようなものが感じられてきました。

 

自由にしていいと言われ、本当にそうすると怒られる。

個性を大事にと言われ、本当にそうすると友達がいなくなる。

できなくてもいいと言われ、本当にできないと残念そうな顔をされる。

休んでいいよと言われ、本当に休むと困った顔をされる。

 

物心ついた頃から発達障害の生きづらさを抱え、こうしたことの繰り返しなので、どこかでいつも裏切られるのだろうという不信を持ってもいたのです。裏で打ち合わせがあったのかどうかは知りませんが、全員一致で一貫した「休ませる態度」が随分私を助けてくれたように思います。

そのうち、うつ状態にも慣れて、このままでもいいんじゃないかと気軽緩んだ頃、ストレスから神経に傷がつき、強い痛みと発疹が半身に出る”帯状疱疹”が出て、「本当に私は病気なんだ、治さないとやばい」と思うきっかけになりました。しっかり休んで、回復しようという気持ちになることができたのです。

 

「本気で治そう。」

その点は、薬任せの今ではなく、今後の代替療法につながって行くのではないかと思いますが、そう思えるまでにもこれだけの背景や人の助けがあったのです。

 

 

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私が代表をつとめる恵比寿・広尾に位置する広尾88アカデミーでは、植物療法(フラワーエッセンス)、占術、スモールビジネスノウハウを学ぶことができます。たくさんの方が楽しく学び、指導者として成長をしています。私自身は発達障害を持つ経営者として、セミナー運営の他、出版、講演、テレビ出演などを行なっています。「アスペルガーですが妻で母で社長です。」5万部突破。「ザ・世界仰天ニュース」で特集されました。

アスペルガーと似ている状態には、認知症でも、貧血でも、老化でも、愛情不足でも、教育不足でもなります。薬があるわけではないので、生活習慣や人間関係の工夫など、共通の対策でずいぶん楽になります。私がお伝えする事に、「私と似ている」と思う事がひとつでもあれば、このブログはとても役立つはずですから、ぜひ継続して読んでください

 

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