熊本九州大地震支援活動案、発達障害者のための防災を

はじめに

アスペルガー経営者で、

英国式植物療法を学ぶ広尾88アカデミー代表のアズ直子です。

今日は九州熊本の大地震に関して、考えている支援についてお伝えします。

TSUTAYA企画プロデュース、講演会DVDの販売利益を全て下記に使い活動します。

・「発達障害児の防災ハンドブック」の普及

・熊本の発達障害関連施設への寄付

・セラピストの支援

 

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平成28年熊本地震

2016年(平成28年)4月14日より熊本県を中心として発生した一連の地震。最大マグニチュードは7.3

気象庁が「平成28年(2016年)熊本地震」と命名しましたが、

大分県など熊本以外の地域にも大きな被害が出ており、私的に「九州熊本の大地震」と表現しています。

 

熊本には十数年前から、セラピー関係のお取引先があり、

菊池市のご自宅も、熊本市内のサロンも大きな被害を受けた様子。

余震が頻発する間、家に入ることができずに車中で過ごされたようです。

 

また、熊本は発達障害関係の講演会でも何度も呼んでいただいており、

各会場数百名の方のご参加があったので、たくさんの方と知り合うことができました。

フェイスブックなどでも多くの熊本の方とつながりコミュニケーションを取っています。

 

(熊本講演実績)

2015年9月12日 熊本県熊本市共催南部発達障がい者支援センターわるつ

2014年1月19日 熊本三喜の里  

2013年2月10日 熊本三喜の里 

 

北九州での講演会などにも熊本から多くのお客様にご来場いただきました。

 

何度も降り立った空港、街の様子、

講演会の会場だったところが、避難所になっている映像などを見て、

心がつぶれるような思いでいました。

 

日本全国の各地域で関わりを持ってくださった方全てに心から感謝をしておりますが、

熊本は私にとって特別な地域です。

 

私に向いているのは緊急時よりも、長期的支援と活動

 

2016年4月20日と23日のブログからの引用です。

地震の直後から、自分は緊急時よりも長期的支援に向いていると判断。

これは私に強く出ている発達障害の特性も関係します。

 

また現地に赴くボランティアよりも、「ものとお金を動かすこと」が向いていると判断し、

緊急期間ではなく、その後長期的な支援活動をすることにいたしました。

 

(2016年4月20日のブログより)

2016年4月20日です。

 

熊本での地震から数日が経ちました。

 

講演会で一番多く呼んでいただいているのが熊本で、

なんども降り立った空港や、講演会会場が避難所になっている様子をテレビなどで見ると、

胸がしめつけられるような思いでいます。

 

熊本の皆さまには本当にお世話になっており、

こんなときにご恩返しがしたいと思うものの、

こちらでの動きが、かえって負担や混乱につながらないよう、

細心の注意を払いたいと思っています。

 

いまは緊急の物資や、緊急の情報が滞りなく届くよう、

ひたすら邪魔をしないという方針をとります。

 

そうした采配に専門性をもっている方、上手な方に緊急期間はおまかせし、

その間に力をたくわえ、ふさわしいタイミングに行動を起こそうと考えています。

 

私自身に確かに発達障害の個性が強く出ているものですから、

よくも悪くも心が大きく動いたときにはこんなことが起こります。

 

・過剰反応して、騒ぎすぎてしまう。

・慌てて日常生活全般多動になってしまう。

・自分がしようと思うことに集中してしまい、周囲に配慮できなくなってしまう。

・衝動的な行動を見境なく起こしてしまう。

・自分自身が情緒不安定や疲労状態になり周囲に負担をかけてしまう。

 

また、緊急時ですから「正確な情報」がなによりも大切なときに、

発達障害者、特にアスペルガーの特徴として、

情報を言葉どおりに鵜呑みにすぐ傾向はとても大きな妨げになります。

 

・SNSなどで流れる情報の正誤の判断ができない。

・衝動的に正しいかわからない情報を拡散してしまう。

・情報に振り回されて不要な議論を起こしてしまう。

 

一度、チェーンメールを信じ込んでしまい、

人に迷惑をかけた経験を反省したことから、このような考えになりました。

 

もちろん全ての発達障害者が混乱するという意味ではありません。

適切な支援活動を行っている方もたくさんいます。

 

ただ、フェイスブックのタイムラインなどを見ていると、

当事者による嘆きのコメント投稿、議論、不用意なシェアなどもやはり目立ちますから、

こんなときには大切な投稿の妨げにならないことに配慮できるとよいと思います。

 

「邪魔をしない」という貢献という考え方をお伝えします。

 

そして私が現在していることですが、

東京の取引先に応援要請し、セラピストが扱う用品の調達を進めています。

あとは、どんな場合でも邪魔にならないのはお金でしょうから、

その準備を始めているところです。

 

ご参考ください。

 

(2016年4月23日のブログより)

2016年4月14日起きた九州熊本の大地震。

 

熊本は講演会で一番回数多く呼んでいただいており、

長年のお取引先様もあることから、私にとっては特別な地です。

 

お取引先様にも、講演会に関わってくださった皆様にも

”育てていただいた”という感覚がある。

 

ビジネスも講演会も、どちらも「本番」のチャンスをたくさんいただきました。

経験を積んで、スキルを磨いていくためには、

「本番」を数多く踏むことが何よりも大切と考えています。

 

練習を繰り返すことは不可欠ですが、「本番」には練習時にはない何かがあります。

 

人間ですから、いつもベストは尽くそうとするけれども失敗することもある。

100%満足なことのほうが少ないです。

そんな試行錯誤に、おつきあいいただいてきていることに心から感謝をしています。

 

全国を講演会で巡ることから、私は「県民性」の話が好きですが、

熊本の方々は、親しみやすく親切で、義理堅い印象があります。

 

フェイスブックであたたかいコメントをいつもくださる方、

サイン会で声をかけてくださった方、

大きなお土産を持ってきてくださった方もいました。

 

今回の地震のニュースには大変心を痛めています。

つぶれそうな心は確かにありますが、

熊本のみなさまに何かご恩返しがしたいと思えば、どんどん冷静になる自分がいます。

 

空気が読めないので、人の心に寄り添うことが苦手です。

情緒不安定もひどいので、辛い時もうれしいときも感情をむき出しにすると迷惑をかけます。

何かをしたい衝動にはかられますが、それが人を振り回す失敗もたくさん経験しました。

 

緊急の時期はそんなときの采配がうまい方にお任せしようと思いました。

事態が少し落ち着いたら、長く落ち着いて続けられる支援に関わろうと考えています。

 

言葉をうまく選べないので、私は物やお金を動かします。

 

自分によく分かること、人をまきこまずに責任を取れる範囲のこと、

まきこむなら迷惑をかけても挽回できる信頼関係のある人とだけ組みます。

 

失敗したくないときほど、感情の起伏を抑える必要があります。

これが「感情整理」です。

 

TSUTAYAプロデュースDVDの販売利益を全て使ってしたいこと

 

普段、通販事業で提携しているヤマト運輸に確認をとり、

熊本九州向けへの支援物資の物流の邪魔にならない時点で、セラピスト向けの支援物資を発送しました。

 

こちらは、まずはセラピスト自身を回復し、

その後長く時間をかけて活用していただくものです。

 

そして、ちょうど2016年5月に発売が決まっていた、

TSUTAYAプロデュースDVDの販売利益を発達障害関係者向けに使うことに決めました。

 

熊本への支援品や寄付も大切ですが、

私は全国各地で、災害時に発達障害者が配慮してもらえるよう、

防災の観点でも、お金を使いたいと思います。

 

この販売利益全額を使って私がすることは下記のとおりです。

・「発達障害児の防災ハンドブック」の普及

・熊本の発達障害関連施設への寄付

 

 

「発達障害児の防災ハンドブック」の普及

 

「発達障害児の防災ハンドブック」

新井 英靖 (著), 金丸 隆太 (著), 松坂 晃 (著), 鈴木 栄子 (著)

出版社: クリエイツかもがわ (2012/6/26)

 

こちらは、2012年8月2日(木) に茨城県の笠間市で開催された講演会時に、

パネルディスカッションでご一緒しました、
茨城大学の金丸隆太先生にいただきましたご著書です。

 

熊本九州での大震災に際して、

もっと学び、情報発信を普段からするべきだったと猛省しました。

 

病気と同じで、災害が起こったときに啓蒙活動を始めても遅く、

おそらくは何か伝えようとしても現場の混乱を増すばかりです。

 

こちらの本を、災害支援体制を管理する行政部署に、

お配りできるようにしたいと考えており、

全国にこの本を紹介することで、避難生活が発生した時に、

発達障害者が配慮を適切に受けられるようにしたいと考えています。

 

避難所の設営や運営を担当する部署を調べることから始まりますので、

情報や方法を知っている方は、ぜひご教示いただきたいと思います。

 

この活動の必要性を感じたニュース

 

発達障害者「配慮を」=避難所入れず物資困窮―家族ら、無理解を痛感・熊本地震

時事通信 4月26日(火)4時53分配信

熊本地震では、自閉症など発達障害を持つ子供やその家族の多くが、トラブルを恐れて避難所に入れず、車や自宅での生活を強いられている。

 行列に長時間並べず、食料や水の配給すら受けられない人も。東日本大震災で同様の問題が多発したため、厚生労働省などは必要な対応をパンフレットにまとめたが、教訓が生かされたとは言い難い。

 被災による環境変化に対応できない発達障害の人は、共同生活になじめずパニックを起こしたり、大声を上げたりすることがある。制止や叱責が混乱を助長する場合もあり、周囲の理解と支援が必要だ。

 「『物資が欲しければ避難所に入ればいい』と門前払いされた。入れないから苦しんでいるのに」。発達障害の息子(15)がいる熊本市の岡田丈二さん(50)は悔しそうにつぶやいた。16日未明の本震でライフラインが止まったが、地震におびえ落ち着きをなくした息子を見ると、周囲への迷惑が不安で避難所に行けなかった。

 自宅の備蓄が底を尽き、助けを求めた避難所で掛けられたのは「一人一つ、平等なので欲しければ並んでください」という言葉。息子連れで長時間並ぶのは不可能で、手ぶらで自宅に戻った。

 同じ境遇の人から相談を受けた古木満雄さん(63)は、発達障害を持つ次男を施設に預けて支援に奔走。同市の支援センターに掛け合い、何とか回してもらった物資を障害者のいる家庭に配った。センターもそこで問題に気付き、ようやく21日に物資を受け取れない人向けの配給を始めた。

 「誰も避難できず、じっと我慢していた」と振り返る古木さん。避難所でパンフレットを見せて説明しても取り合ってもらえず、「普段以上に理解のなさを痛感した」と話した。

 「張り詰めた中で問題を起こせば地域に住めなくなる。避難所に入れない自分たちはどこにいけばいいのか」と話すのは、自閉症の娘を持つ益城町の玉作恵子さん(58)。過去の台風や防災訓練でも全く対応がなく、「高齢者らと同じ配慮の目を少しでも向けてほしい」と訴えた。 

 

熊本の発達障害関連施設への寄付

 

DVDの販売利益は、最低でも数十万円にはなるはずですので、

一部は、熊本の発達障害関連施設に寄付します。

先に寄付をし、あとから売り上げで補填します。

寄付金は必要なタイミングにお届けするのがよいと思います。

 

セラピストへの支援

 

セラピストが担うのは、長期的で穏やかなサポートです。

もっとも必要なことは、セラピスト自身の心身の健康と持久力です。

もともとセラピー業は私の長年の本業ですので、

物品や情報面で、定期的な支援を継続していきます。

 

 

よりよい方法があれば、ご提案いただきたい気持ちで書いています。

今後ひとつひとつ実行していきます。

 

 

アスペルガー・発達障害による情緒不安定を、
英国式植物療法でケアできます。心のケアができるセラピスト養成。

「バッチフラワースペシャル講座」5月12日開講!

植物の力でマイナス感情を変える
「認定バッチフラワーレメディベーシック講座」

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(読者の皆さまへ)

英国式植物療法バッチフラワーレメディは、
1936年に医師であるエドワード・バッチ博士により完成された、
伝統的で信頼性の高いメソッドです。
38種の植物エッセンスを飲んでマイナス感情を変えていくことができます。
アスペルガー・発達障害の影響による生きづらさを、
私は1998年よりこのメソッドでケアしていきました。
専門的な勉強ができる講座を広尾88アカデミーで開講しています。

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アスペルガーと似ている状態には、
認知症でも、貧血でも、老化でも、愛情不足でも、教育不足でもなります。
薬があるわけではないので、
生活習慣や人間関係の工夫など、共通の対策でずいぶん楽になります。
私がお伝えする事に、
「私と似ている」と思う事がひとつでもあれば、
このブログはとても役立つはずですから、ぜひ継続して読んでください。

ランキングの順位があがると、
より多くの人に私の思いが伝わります。
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