アスペルガー社長から、大学生就活のポイント

私の仕事の半分は話すことで、広尾88アカデミーでの講座、そして色々なところからいただく講演会で、声が枯れるほど話しています。

嫌なことがあっても、仕事をすればするほど元気になれます。一番力が湧くのが、私が話したことで人が何かに気づいて楽になってくれること。目の前で話していますから、表情を見ることができます、質疑応答などで会話することもできます。一つでもホッとしてもらえたらうれしい、本当にうれしいです。

 

昨日は会場が女子大だったので、大学生からの質問や相談をいただきました。普段は小中高生など、もう少し低い年齢層の関係者が多いので、新鮮な体験でした。

 

自分の好きな専門分野を集中して学べた大学、集団行動がほとんどなく自由に過ごせた大学。いくつかの課題は抱えていたけれど私は本当に幸せでした。そんな大学で、今学ぶ学生さんからの質問には自然と心が強く惹かれました。

 

いただいたテーマは全て「就活」でした。

 

そうだよね、自由に過ごせた大学から社会の中に入っていく入口が就活。大学生の中にも発達障害者はたくさんいますから、個性の強い彼らが戸惑うのも無理はない。

 

「何社受けても受からないんです。」

 

多分、いくつかの理由があるのでしょう。

例えば第一印象。面接官とうまくアイコンタクトできていないとか。触覚過敏できつい服が苦手だから、リクルートスーツが自然とだらしない着こなしになっているとか。弾丸トークになっているとか、言葉をその通りに受け取って面接官の意図を汲み取れていないとか。

 

数百人聞いている会場での質疑応答なので、数分で答えなければならないですから、本当にポイントだけになってしまいましたが大切なことを2つ伝えました。

 

・面接に受かることをゴールにしないこと。無理に演じて受かってもすぐ辞めることになるので、今の自分を受け入れてくれる会社を根気よく探すこと。

・どこの社長さんも、あなたが何をしたいのかということよりも、その会社の中で困っていることをどう助けてくれるかが知りたいはず。新入社員がすぐに何かできる訳ではないけれど、よくその会社のことを調べて、自分が貢献できることがないか探して見ること。小さなこと、例えば徹底的なトイレ掃除などでもいいので。

・あとはとにかく笑顔!心を込めてありがとうございますと正しいお辞儀ができたら、悪く思う人はいません。

 

はにかんだように笑顔を見せて去っていく子、中にはポロポロ泣き出す子もいて、それぞれに心の中でエールを送らせていただきました。ふと気がつくと、もう私の娘とさほど違わない年齢の人たち。私も大人になりました。

 

大人として、若い人の助けになれることがあればとてもうれしいです。

 

働くことの基本は、人の役に立つことです。人に喜んでもらえてはじめて仕事が成り立ちます。ですから、どんなに小さなことでもいいので、人の役たって喜ばれる経験が必要です。そうしたことが「うれしい」と思えて、はじめて仕事を心のそこからしたいと思うようになれるから。

私にとっては、雑務も含めてどの仕事も大切なものだけれど、ことさら「喜んでもらえた」ということが実感できるのが講座や講演会なのです。ちなみにうまく話せなければがっかりされます。毎度がチャレンジ。いつも合格ではないからこそ、本当に喜んでもらえたことがわかると、とてもうれしくなるのです。

 

今日もこれから大型の講演会です。心を込めて、喜んでいただけるようにお話しさせていただきます。

 

 

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