「人は誰のものでもないのにと思う話とそうもいかない事情。」
飼い猫のとら蔵が亡くなって、忌引きじゃないけど1週間くらいはゆっくりできるかと思えば、ポロポロ仕事の連絡が来る。今日じゃなくていいことは明日にしてくれればいいのに空気読めない人たちだなと思う。いや、でも、お客様には関係ないものね。私が顔面神経麻痺で倒れた時に、とら蔵はずっと一緒に寝ていてくれた。猫の方が空気読めてる。
以前は自宅の一室を使って、一人ネットショップを運営していた。全部一人でやらなくてはいけなかったのは大変だったけれど、人の意見を聞かなくてよいのは楽だった。うまくいったら自分の手柄。うまくいかなかったら犯人は自分以外にいない。
広尾にオフィスを構えて大きく変わったことは、たくさんの人が関わって一緒に仕事をすること。そして最近思うのは、全員いい人で、全員正しいことを言っているので、答えを一つに決められなくて普通という状況になったということ。多分、私が一番間違っているんだろうと思う。なぜならアスペルガーだから。そこには「あなたは普通と違う」というお墨付きがある。
人が増えてからずっと続いているのが、「自分のお客様を引き抜かれた」という不満。自分が時間をかけて丁寧に信頼関係を構築して来たのに、イベントなどで同席した同業者のサービスの方に行ってしまった。マナー違反だと怒っている。言っていることはとても正しい。努力が報われなくて残念だったことだろう。
でも違う立場から見てみたら、例えばお客様にとっては、より魅力的なサービス提供者に出会えて幸せなことのかもしれない。もしも初めに出会った人から一生サービスを受けなくてはならないなら、外れだったらどうするのだろう。一人のお客様の幸せを考えれば、「私より、あちらの方の方がいい気があうと思いますよ。」と紹介してあげられるくらい度量が広くてもいいのかも。どうしても自分のお客様と思う人に他に行かれたくなければ、同業者との一切の接触を断つ方がいいだろう。
また違う立場から見ると、いくら選ぶのはお客様の自由と言っても、同業者や関係者への配慮ゼロだとまた困ることもある。まるっきり同じ商品を安く叩き売られてしまうとか、多くの人がこれから学ぶのを楽しみにしている講座の中身を、お客様が喜ぶからとブログで大暴露してしまうとか、本当にやる人がいるから怖い。
個人的には、「人は誰のものでもない」と思う。人の首に値札も名札もついていない。それは売り手の勝手な都合だ。ネットワークビジネスでもなければ、そんなことはお客様には関係ない。同時に同業者の間でも思いやりがあるといいなと思うこともある。ここに正しい一つの答えはない。
誰の都合のためでもなく、一つのミッションに向かって売り手も買い手もなく向き合えるといいな。残念ながら私にはこうしたビジネスマナーの仲裁は難しい。そこはアスペルガーだからということで逃げたいと思う。
私が代表をつとめる恵比寿・広尾に位置する広尾88アカデミーでは、植物療法(フラワーエッセンス)、占術、スモールビジネスノウハウを学ぶことができます。たくさんの方が楽しく学び、指導者として成長をしています。私自身は発達障害を持つ経営者として、セミナー運営の他、出版、講演、テレビ出演などを行なっています。「アスペルガーですが妻で母で社長です。」5万部突破。「ザ・世界仰天ニュース」で特集されました。
アスペルガーと似ている状態には、認知症でも、貧血でも、老化でも、愛情不足でも、教育不足でもなります。薬があるわけではないので、生活習慣や人間関係の工夫など、共通の対策でずいぶん楽になります。私がお伝えする事に、「私と似ている」と思う事がひとつでもあれば、このブログはとても役立つはずですから、ぜひ継続して読んでください。
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