【発達障害】診断名の変遷

 私は、自閉症スペクトラムと診断を受けている発達障害当事者です。初めて診断を受けたのは2009年、30代も後半にさしかかった頃でした。当時は、「ADD(注意欠陥障害)の傾向の強い、アスペルガー症候群」と表現をされました。あれから何度か、診断の規定が変わった様で、最近ではそうした変化にはこだわらないことにしました。

 

もう少し詳しく、診断名に関わる私の経験についてご説明をします。

 

初回に受けた診断は、「ADD(注意欠陥障害)の傾向が強い、アスペルガー症候群」。ADD(注意欠陥障害)は、うっかりすることや、人からだらしがないと誤解をされかねない言動が多いと解釈をしています。診断を受けた当時、仕事上のケアレスミスがあまりにも多いことや、時間やお金の管理がとても苦手だったということに深く悩んでいたのが、この診断につながりました。

 

似ている診断名で、ADHD(注意欠陥多動症)というものがあります。Hは「ハイパー」の頭文字で、つまり私は、ハイパーがないタイプ。多動、つまり落ち着きのなさや衝動性はないけれど、うっかりすることが多いという判断がされたようです。

 

ADD(注意欠陥障害)の特徴もあるにはあるけれど、そして、あくまでも私は、アスペルガー症候群であるという決定が、「〜の傾向が強い」という妙な言い回しにつながりました。当時は一つの診断名に決定しなければならないルールがあったらしく、「注意欠陥障害及びアスペルガー症候群」と言えなかったようです。典型的なタイプではないけれど、あなたはアスペルガー症候群ですと強調されました。

 

そのドクターが若い女性で、辞典のようなものをひっくり返しながら、自信がなさそうに告げたので、なんとなく納得がいかず、後日、他のドクターに再度相談をして診断をしなおしてもらいました。

 

すると今度は、「ADHD(注意欠陥多動性障害)およびアスペルガー症候群」と診断名が変わりました。落ち着きのなさや、衝動性はないと先には判断されたのですが、海外バックパック旅行、留学、起業などの大胆な行動を、「多動」と考えることもできるという判断でした。

 

さらにその後、発達障害に関わる診断の基準が、アメリカの手引書の改定に伴って変わり、私の診断名は、「ADHD(注意欠陥多動症)および自閉症スペクトラム」と言われるようになりました。アスペルガー症候群という言葉が正式な診断名ではなくなり、より特性の範囲や傾向が多様な、「自閉症スペクトラム」に集約されたのです。細かいことですが、ADHDも「注意欠陥多動性障害」ではなく、語尾が、「障害」から「症」と変わりました。間違い探しかなと思うくらい小さな変更だと感じました。

 

最後の診断名変更時には、すでに処女作である、『アスペルガーですが、妻で母で社長です』がヒットした後だったので、心配をした著者仲間が、ブランディング上どうするのだと連絡をくれたことを覚えています。アスペルガーは長年多くの人が使ってきた言葉なのでそのまま使い続けており、それで支障はないと感じています。

 

 診断名が変わるたびに、専門書を読み直すのは大変なのでこだわらないことにしました。私自身の「障害」と言われる部分は何も変わっていません。

 

そして、私は診断名によって何者かが決まるわけではありません。

 

最終的に伝えたいのは、「私は私」だということです。

 

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