私は、なんとしてでも社会参加したい人なので、アスペルガーむき出しのありのままの自分を忌み嫌っている。人に迷惑をかけないよう、嫌われないよう、相当に気遣って、それでも「ちょっと変わったやな感じの人」くらいのキャラクターをなんとか守っています。
アスペルガーは嘘をつけないと、表現するする事もあるけれど、自分でも「この言い方はひどい」と思うほど、言葉の刃を相手に次々投げてしまうことも少なくありません。
気を使う事は練習を重ねれば、だんだんとできるようにもなるけれど、例えば本気になったときや、ピンチを迎えているとき、恋愛時など感情が溢れ出すようなときに、自分を理性で抑える事ができなくなることもあります。講演家という仕事がら、説得力を持とうとするとどうしても相手へのプレッシャーも高くなる傾向があると自分で理解しています。
もし身近にアスペルガーがいて暴言などに悩んでいる人がいたら、普段、お互いに冷静なときに、「ものの言い方」が学べるような本などを使って、人を傷つけない会話を、外国語のように学んでおくのも良い方法なのかもしれません。
それから、もし暴言が止まらなくなってしまう時を迎えても、傷ついて立ち直れなくなったり、混乱して事態を収拾できなくならないように、周りの人には心の準備をしていて欲しいと、当事者として願います。
「こんなひどいことを言っているけれど、個性故に起こっていること」・・・と冷静に受け止めていただければうれしいです。
それから、例えば最悪の暴言、「死ね!」などと言われたら、「分かった。では生まれ変わって満足いくようにしてみせるから、何をどう変えたらいいか具体的に教えて欲しい。」と切り返すとか。何か方法を持ってください。
暴言は確かによくないのですが、聞いてひどく傷つくときは、どこか、「言われたくない本当のことを言われてしまった」ということはないでしょうか。ひどい言い方だけれども、成長のチャンスと思っていただけば、少しは受け止め方が変わってくるかもしれません。勝手を言ってすみません。
これはアスペルガーの暴言をおおめに見てほしいと言っているのではなく、周りの人が傷つく度合いをなんとか小さくするために提案していることです。他にもいい方法があれば、ぜひ教えてほしいと思う。それだけ私も困っていることだからです。
私について言えば、人を傷つけることはよくないので、時には「嘘」に気がついても目をつぶったり、率直すぎる言い方は避けるなど、社会人として工夫を重ねる努力は人一倍しています。中国語を身につけたときに似ていて、ひとつひとつ無難なボキャブラリーを丸暗記しているのです。
そう断っておいて、こんな風にも思います。
率直に、時には暴言で追いつめて追いつめて追いつめたからこそ、判明した「人の嘘」がこれまでいくつかあり、その嘘は、放置しておけば大事になるものだった。「本当のこと」を白状させたからこそ、手が打てたことも確かにあります。
”本当のことがどうしても知りたい、知る必要がある”
そんなときには、アスペルガーむき出しであえて人に接する事もある。私のおじいちゃんは、刑事を束ねる役職だった。今思うと、アスペルガー的な率直さとしつこさがあったと。疎まれる特質も、職業に活かす事もできるのだなと思います。
今はかなり気を使って、優しい物腰を心がけています。でも本当のことを言われたい人、追いつめられてでも自分を変えたい人はそのように言ってくれたらいい。いまおつきあいのある人に、私は気がついている事の半分も申し上げてはいません。
そのうち幾分かは、「変えたほうがその人のためになること」かと思います。
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