「在宅ワーク、家から一歩も出ない働き方への道(1)環境を整える」

「在宅ワーク、家から一歩も出ない働き方への道(1)環境を整える」


1971年生まれ、今年で46歳。「アスペルガーですが妻で母で社長です」という本を書き5万部突破となった。タイトルの通りに相当に不器用だけれども、家事も育児も、そして社長業もやっている。1998年に自宅の一室から、”ネットショップ”という形で起業した。紆余曲折、試行錯誤をしながら、渋谷区広尾にオフィスを開くことができたけれど、ここにきて、年齢相応の課題がきた。実家の母が年内3回も入院手術となり、伴って預かっていてもらった猫も引き取ることになり、要はいままで疲れたらオフィスに泊まりこむような形で通勤の負担を軽減してきたのだけれど、家の用事がやたらと増えてそれができなくなった。

悩んだり考えたりする必要はなかった。私は介護職経験者。たくさんの高齢者、障害者、そのご家族と接する経験から、いずれこういうことがあるだろうと考え備えていた。

「よし、今のうちに在宅仕事に切り替え。」

広尾のオフィスを閉鎖するのではない。むしろ業績好調で、そろそろさらに大きい物件を借りなければ間に合わない。アルバイトを引き受けてくれる人も増えている。このオフィスは必要。苦労を重ねて得た場所だから簡単に手放す気持ちはない。要は毎日私が通いつめていたのをやめて、家でできることはできるだけ家でこなし、どうしても私がリアルにオフィスにいなければならない時だけ出勤することにした。

母が入院と言っても、心臓疾患が早期発見できたので予防的に治療をしておこうという趣旨の手術。緊急性は低いし母は問題なく日常生活を送れる。老いたと言っても、運動も旅行も大好きなアクティブシニア。私は40代。大きな病気もない。働き盛りだから経済力は自分の力で力をつけられる。だから今なのだ。

動けなくなってから、苦しくなってからの対策は、弱りきったところにさらにパワーを使うため苦しくて仕方がない。そして達成されないことがほとんどだ。わかりやすいのが家のリフォーム。タイミングはまだ老いが進み切っていない時にバリアフリーやお風呂場などを整備してしまう。体力にも財力にも余裕がある間にしてしまい、いつ誰がどうなってもいいようにしておくのがコツ。ちなみに私が住んでいる自宅マンションはバリアフリーが売りで、はじめからコールボタンや手すり、浴室環境がシニア向けにできている。車椅子で敷地内も楽に移動できる。だから選んだ。

「よし、今のうちに在宅仕事に切り替え。」

そう思った瞬間買ったもの。

・アップルのデスクトップパソコン

・パソコンデスク

・椅子

格好良くて、アイフォンなどとの連動もいいアップルPC。以前はWindows派だったけれど、MacBook Airに変えてファンなった。まず薄くて軽くて運ぶのが楽。バッテリーが長時間持つので、重くてかさばるACアダプターの携帯不要。壊れてもすぐに直してくれる。最長で一泊。直営店で買っておけば、わからないことにはすぐにサポートセンターが応えてくれる。デメリットは、薄くて小さいのでどうしても肩が凝ること。MacBook Airに変えて確実に肩凝りがひどくなっている。デスクトップを買ってからは肩凝り問題は解決した。というか、デスクトップでなくては辛くなってしまった。このことは私がデスクトップが置いてあるオフィスに行かないと仕事ができないという状態を生み出してしまった。だから自宅にもデスクトップを備えた。

会社で書きかけた原稿の続きを家で作りたいときだけではく、オフィスと自宅のパソコンがいつも同じ環境ならとても仕事がしやすい。Macパソコンなら、iCloudというシステムで、複数のパソコンを同じ状態にしておける。買ったばかりのパソコンを設定の上開いたら、オフィスで使っているパソコンのごちゃごちゃのデスクトップがそのまま再現された。素晴らしい。

私の場合は、長時間原稿を執筆するので、体を痛めない、目に優しい環境を作り出すことが必要なのだけれど、”体に優しい=仕事の効率が良い”と考えてもい。スマフォやタブレットは小さくて軽くて携帯するのは便利。でもこれは情報を閲覧するにはいいけれど、発信するのには役不足。私のところに仕事を学びにきて、何もかもスマフォで済まそうとする人には、本当に楽になるからパソコンに親しむように再三お伝えすることになる。

椅子もそう。ポイントは高さの調整ができること。椅子とデスクの高さが合わないと不自然に猫背になったりして、相当に体が痛む。どうしてこんなに体に気遣うかといえば、私が体が固まりやすい生来のハンディを持っているからもあるけれど、要は仕事というのは長時間取り組むことが多く、ちょっとの負荷も長時間毎日のこととなると、気が付いた時には大きなダメージになっている。

自営業にとって、一番の商品は自分自身。体力、知力、これが壊れてしまったら何もできない。

ある一日、全ての購入品が配達されるようにして、組み立てから設置まで一度に済ませた。もう使えてる。そばでは猫のとら蔵が寝ている。繰り返すけれど私は広尾のオフィスにもいたい。でも、行かなければならないで時間を気にしながら毎日大変な思いをしながら行くのではなく、どうしても必要な時を、楽しみにしながら通うのもいい。

ちなみに、在宅仕事スペースは畳一畳におさまる。予算は20万円くらいかかった。環境づくりは、ここまでは最低限のことでまだ居場所が定まったにすぎない。1998年起業時に構築した知恵は未だ随分役に立つ。次は物流の話に続く。

 

 

飼い猫はこのブログを書いた一週間後に亡くなりました。ちょっと準備が遅かった。

 

 

 

私が代表をつとめる恵比寿・広尾に位置する広尾88アカデミーでは、植物療法(フラワーエッセンス)、占術、スモールビジネスノウハウを学ぶことができます。たくさんの方が楽しく学び、指導者として成長をしています。私自身は発達障害を持つ経営者として、セミナー運営の他、出版、講演、テレビ出演などを行なっています。「アスペルガーですが妻で母で社長です。」5万部突破。「ザ・世界仰天ニュース」で特集されました。

アスペルガーと似ている状態には、認知症でも、貧血でも、老化でも、愛情不足でも、教育不足でもなります。薬があるわけではないので、生活習慣や人間関係の工夫など、共通の対策でずいぶん楽になります。私がお伝えする事に、「私と似ている」と思う事がひとつでもあれば、このブログはとても役立つはずですから、ぜひ継続して読んでください。

 

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