発達障害者だからなのか、生来の気質なのか、私には結構口うるさいところがあり、気持ちが入れば入るほどいくらでも言いたいことが出てきてしまう。人はそれを”ダメ出し”と感じるようです。
例えばこんなことがありました。仕事で必要だったパーティー会場の下見を人に頼んだら、私にはどこを見てきたんだろうと感じられるくらいにざっくりすぎて、やっぱり自分で行けばとよかったと思ったのです。
もしも私だったら。駅から会場までの目印の写真を撮ってくるだろうな。会場の入り口の写真も撮るだろうな。音響は?食事は?備品を置いておくスペースは?携帯電話のつながりが悪いと聞いたけれど対策は?・・・と責める気持ちもなく聞いていたら、「人に任せることを知らない」と逆ギレされました。
言い方が良くないのでしょうか?
いえ、心から思うのですが、細かいことに気がついて、「こうした方がいいよ」と指摘することが年々通りにくくなっている気がします。どこまで人は緩くなっていくのだろうとも思いますが、完成度を高めることと、人に嫌われないことをいつも天秤にかけなければいけないような気がして、すごくやりにくい、とてもやりにくい。完成度というほどのことでもないことでも、人は褒められなければ気が済まないようになってきているのかもしれません。
いえ、やはり私が悪いのかもしれません。
アスペルガーには、目が細かく、物言いが率直すぎるという特質があります。視覚過敏や聴覚過敏などを持っているので、細かいことに気がつきやすいのです。そして気がつくとそれが気になって仕方ないという傾向もありますから、ハンディがない人にとっては、その点を過剰に感じるのでしょう。悪気もなく、「ここがずれている」「ここが詰めが甘い」と指摘する言葉を、もう少しオブラートに包む必要があるのかもしれません。
もしもこの特質を良い方向に生かすとすれば、職人的な仕事に就くのがいいのではないかと思います。細かい手作業や、1ミリの狂いもあってはならない世界にいれば、幸せになれるのではないでしょうか。
・完成度を高めたい、つまり自分が気が済むようにしたい。
・人に嫌われたくない
私が思うに、この2つの気持ちを両立させることは困難です。だとしたら口をつぐむしかありません。いいところをどうにか見つけて褒めておけば、逆ギレされることは少なくともなくなるでしょう。
本当のことが言いたい、もっと良くしていきたいという葛藤は、相手に伝えるのではなく自分の心の中で消化する必要があります。ズレていてもいいじゃないか、詰めが甘くて後から困ってもいいじゃないか。それで人が死ぬわけではないのだから、そのことは早く忘れましょう。
もしそれが無理なら、バッチフラワーレメディを飲むことでマインドを改造していきましょう。
ビーチのエッセンスは、飲めば寛大になり人のいいところから見つけられるようになります。ビーチとはブナのことなのですが、ブナの森に一歩入ると、そこはとても美しい、統一感のとれた森です。なぜならブナは”純正林”と言って、ブナしか生えていないことが多い。ブナの葉がびっちりと天蓋のように太陽光を遮るので、他の植物が育たないからなのです。その姿は、少しでも違うことを許さずに排除していく、一族意識に似ています。
ここは「多様性」という言葉を思い出して、やはりダメ出しと言われかねない口はつぐみましょう。
3. ビーチ (Beech)
批判的で人に厳しいことばかり言ってしまうあなたが、優しく人を伸ばせる人に変わります。
科名:ブナ科 和名: 西洋ブナ 学名:Fagus sylvatica
製造方法:煮沸法 開花の時期:4~5月
ビーチのネガティブな状態
・他人を良いところを理解しようとしない。
・人のあら探しをして責めたり批判的になったりする。
・細かい弱点を見つけ、指摘し続ける。
ビーチを使ったときに起きる変化
・人の個性やよいところを見ることができるようになる。
・寛容になり、人を受け入れられる。
・言葉が優しくなり、人あたりがよくなる。