発達障害者は普通に生活をするとボロボロになってしまうという話

年末年始、ほぼずっとパソコンに向かっていました。出版の大詰めで仕上げの原稿チェックや、山のように溜まってしまっていた書類の整備などもしていました。

「人の休みは働きどき。」

普段、私のオフィスにはたくさんの方が来てくださいます。講義や対応に集中するとどうしても執筆など、まとまった時間が取れません。ですので、人が来ない国民的休日のような時こそ、まとまった時間が取れるチャンスになります。多少はお正月らしこともしましたが、私にとっては人の少ない都内も含めて、休日というのは働きやすいタイミングなのです。

 

そんな年末に歯の詰め物が取れてしまい、年明け早々行きつけの歯医者に行って来ました。どうやら詰め物の下が虫歯になってしまっていたらしく、少し削ってことなきを得ました。ところが念のためにレントゲンを撮ってみると他の歯も詰め物の下が虫歯になって浮いていることがわかりました。実は歯医者にはこの繰り返しで通い続けており、せっかく治療をしてもしばらくするとこうなってしまう。

 

音過敏、におい過敏、触られるのが嫌な触覚過敏があるので、歯医者はとても苦手な場所。一刻も早く帰りたいのですが、思い切って聞いてみました。

 

「どうしてすぐに詰め物の下が虫歯になるのでしょう?」

 

すると意外なことがわかりました。

 

「噛み締めが強すぎて、その圧で歯が痛んで虫歯になってしまう。歯の噛み合わせも削れています。歯ぎしりもしていると思います。」

 

これを聞いて、ああなるほどと思い、とても落胆をしました。これは発達障害の典型的な特徴だと思ったからです。

 

生まれつきの脳の発達の偏りで、私はなかなか興奮のスイッチを切ってリラックスすることができません。常に全身緊張状態にあるのです。多くの過敏症を抱えていますから、ほんの少しの刺激で、緊張はより一層増します。いつから緊張症だったかというと赤ちゃんの頃からです。少しの音にも泣いて寝つきが悪かった。緊張症だったという母親の観察がありました。生まれてから40年以上の緊張状態にあって今の私に何が起こっているかというと、全身の痛み、部分的な筋肉の引きつり、歯痛、頭痛、下痢と便秘の繰り返しなど、本当に辛くてたまらない身体症状がたくさん出てしまっています。痛みからの不眠もあります。楽な状態を知らないので比較ができないのですが、もしも私の体と入れ替わったら、相当に辛いと思います。

 

もちろん、46歳ですから更年期など加齢の影響もあります。でも発達障害の特徴によって、より酷くなっているだろうと思えるのです。

 

さらに、私の生活環境が悪すぎる。長時間の通勤、家事と仕事の両立、妻母社長としてのパフォーマンスなど、それはそれはパワーを使います。社会と折り合いをつけることが難しい人が多いのですが、発達障害者でも評価されやすいのは、”過集中”という超集中状態になり大きな成果をあげることか、我慢に我慢を重ねて苦手なこともこなすかの二択だろうと思っています。個性を発揮して生計を立てられている人はほんの一握りというのが現状でしょう。私もとても恵まれていると感謝していますが、上手くやれている理由は、「過集中を仕事に使い、人とうまくやっていくために我慢に我慢を重ねている」、このことの産物なのです。

 

仕事でも葛藤はたくさんあります。作家なので文章を書くのが得意ですが、「得意=楽」ではありません。パソコンに長時間向かえば体は痛みますし脳は一層興奮します。講演も本当にたくさん経験させてただき、ご好評をいただいていますが、数百人の人に喜んでもらうための準備や現場での配慮は、こちらも全方位気を使います。一番辛いことは、わーっと盛り上げて欲しいと求められ、一方、情緒は常に落ち着けていて欲しいという、相反するこリクエストに応え続けること。

 

大げさかもしれませんが、「おとなしく戦ってください」と戦場に駆り出されている気分なのです。

 

発達障害者、それが小学生であっても、多分求められていることは「うまくやること」です。でももう一度思い出してください。今の社会の仕組みの中では、「うまくやること」は、「過集中と我慢の産物」であることが多い。それを子どもの頃からし続けた私の心身は、中高年になったいまボロボロです。刺激の多過ぎる生活の中で、普通でいることを求められると、こんなに痛い大人になってしまうことをぜひお知らせしたいと思いました。

 

長生きをしたいという願望があまりないのと、仕事によってたくさんのお金をいただいているので私はこれでもいいと思えています。でも、痛みを抱えて生きる人になりたくなければ、ぜひ生活への特別な配慮を真剣に考えた方が良いと思うのです。私は本当に長生きしたくないかな?もしもこんな痛みがなければ、こんなに苦しい毎日でなければ、もっと長生きしたいかもしれません。ライフスタイルを変えようかどうか、人として経営者としていま葛藤しているところです。

 

 

 

 

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