発達障害者のことを、「かたづけられない人」を説明することがよくあります。でも、発達障害があっても中にはかたづけが上手な人もいます。アスペルガーといえば必ず出てくるエジソンは、すべての持ち物をカテゴリーごとに分類し、置き場所を決めていたそうです。
ただ、確かにかたづけられない人も多く、私自身も小学校に通う頃から、かたづけられないことを度々叱られるようになり、「私はかたづけが苦手だ」と自覚をするようになりました。学校では、かなり前にもらったプリントなどが机の奥の方でぐしゃぐしゃになっていたり、時には給食の食べ残しなどがカビた状態で出てきたりと、ひどいものでした。ランドセルや手提げ袋の中にも、いらないものがたくさん入っており、どこに何が入ってくるかわかりませんでした。家の学習机の上は、本やプリント、おもちゃなどの関係ないものまで山積みになっているので、そこで勉強できたことはなく、いつもキッチンのテーブルで勉強をしていました。
「かたづけられない」
この悩みは大人になるまでずっと続きましたが、それでも諦めずに本を読んだり、かたづけの講座に通ってみたりするうちに、なんとかかたづけられるようになりました。今は、かたづけのことで悩むことはほぼなくなりました。
かたづけができるようになったきっかけがいくつかあります。例えば、引っ越し。通勤があまりにも辛かったので、オフィスの近くに引っ越した際に、必要な物だけを最低限運び込んだので、物自体が大変少なく、かたづけもとても簡単になりました。
それから節約。いっとき節約にはまり、何をするにも買わずに済む方法を考えて暮らすようになりました。すると、家にあった様々なものの買い置きが消費されていくことになり、物が随分減りました。買い置きをしてあることを忘れて同じものを買ってしまったり、使わないうちに古くなってしまったりしていたのですが、そうした無駄もなくなって、生活はずいぶんシンプルになりました。
かたづけができない悩みがある場合、物が多すぎるということは必ず関係してくると思います。物が多いと混乱をするので、私には最低限がいいのだと最近思うようになりました。
小学生におすすめしたいかたづけの練習は、「ランドセルのリセット」です。毎日必ず、ランドセルに入っているものを全部出し、そしてもう一度入れ直す。これだけでかたづけ問題はかなり解決します。いらないものが見つかったら捨ててください。大切なプリントなどが出てきたら、お家の人に渡しましょう。はじめのうちはこのリセットを、お家の人と一緒にできたらいいですね。全部出して、ランドセルを空っぽにし、そこに明日の支度を入れ直す。やっておきなさいではなくて、できるようになるまで一緒に行うことが、自分でできるようになる早道です。
ランドセルのリセットが出来るようになったら、学校でも机の中のリセットをするようにしましょう。「かたづけなさい」ではわからないけれど、「全部出してください」「もう一度しまってください」で、少なくともゴミだらけにはならないはずです。
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