小さな小さな会社でも、社長をしていればいいこともたくさんあるけれど、社長でなければ経験しなくてもいいだろう嫌なこともあります。講演会などで、「仕事をしていて、大変なことはなんですか?」というご質問をいただきますが、「気持ちが辛くなることです。」とお答えしています。
体が疲れる、人づきあいが疲れる、お金の管理が苦手なのに日々向き合うことにも疲れる・・・、誰にだってあることかもしれませんが、発達障害の影響を乗り越えてことなので、心身にとても負荷がかかっていると思います。嫌なことには色々な種類がありますが、「気持ち」が大丈夫であれば、全てのことがオーケーになるのです。反対に、「気持ち」がくじけてしまうと、些細なことでも大事件や大惨事になってしまう。発達障害のハンディを乗り越えるコツもたくさんあるけれど、たったひとつを聞かれたら、それは「メンタルを強化すること」だと思います。
昨日、ふと2年前のことを思い出し、怒りがこみ上げてくるという出来事がありました。「2年も前のことをまだ?」と呆れられることがありますが、記憶力が異様にいいので、まるで昨日のことのように感じています。アスペルガーはネガティブな記憶の排出が苦手と言われますが、もうひとつ、アスペルガーは記憶の上書きが苦手なのではないかと思うことがあります。
嫌なことがあっても、その後いいことがあれば、嫌なことを忘れられる。誰かに嫌なことをされても、その後いい思い出ができれば、過去の憎しみを忘れられる。
これができないのです!
それはそれ、これはこれで、いつまでも人の落ち度を覚えている。これでは相手が辛くなりますよね。でも私自身も辛いです。この特質は自分に向かうこともあります。自分の失敗に対していつまでも罪悪感を抱えている。何かで名誉挽回できたとしても、いつまでもその前のことを気に病んでいることが多いのです。
昨日、そんな気持ちになって、嫌な思いにどっぷり浸ってしまいました。すると、講座を受けに来た受講生たちから、そのころの話題が聞こえてくるではありませんか。忘れたい人の名前、もう忘れたい諸事情、別に今朝の出来事を明かした訳ではないのに、びっくりしました。私が思い出したことを、他の人も思い出してしまう。目に見えない力が働いているとしか思えません。
思えば、執念深いと言われることも多いのですが、念が強いと言われることも多い。良くも悪くもなのですが、私が思い描いたことが現実化することが多く、自分でも驚くほどなので、悪いことを考えないように普段からとても気をつけています。特に子どもについてあまり心配しすぎると、よくないことが起こると困るので、心配をしないように自分に言い聞かせることもあるくらいなのです。
発達障害の特質は先天性のものなので、私から消し去ることはできません。でも、人の幸せを願う仕事をしているのですから、念の強さがあるのであれば、いい方向に活用したいと、深く考えるきっかけになりました。まずは私の脳内を何とかして幸せいっぱいにすることが必要ですね。きっと皆さんにも同じ能力があると思います。
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