屁理屈問答は一刀両断に止める、アスペルガーの相談に乗るには。

こんにちは。

アスペルガー経営者のアズ直子です。

 

今日は広尾88スタジオでも、度々面倒の種になっている、

アスペルガーに対しての「話の聞き方」について考えてみました。

 

そもそも悩み困っている人というのは、

大変、混乱していることが多く話も整理されているとはいえません。

 

私も介護職経験や、

セラピストとして”傾聴”は随分学び実践もしましたが、

相手によって話の聞き方も変えないと、

なかなかうまくいかないものだということを痛感しています。

 

アスペルガーの場合は、「こだわること」が話ぶりにも出て、

うまくいかない時に相談に乗ると、

いつまでもその原因に執着していて、

話が一向に前に進まないことがよくあります。

 

お母さんがこうしなさいと言ったけれどうまくいかないと訴えるところに、

ではお母さんの方法ではなく、こんなやり方も試してみたらと提案する。

 

すると、「お母さんの言う通りにしつつ、さらに他の方法も取り入れると大変、成り立たない。」

・・・というような訴えになる。

 

よく入れる相の手は、

「それは一旦置いておいて」

「それは一度忘れて」・・・です。

 

こだわってとらわれていることから、

かなり強く意識を切り離してあげないと、

新しい提案や、他の方法にシフトができないのです。

 

発達障害のなかで、アスペルガーとは又違う、

ADHD(注意欠陥多動性障害)の人などは、

話があちこちに飛ぶという傾向が強く、

始まりはランチはどこに行くかという話だったのに、

途中から花火大会の話に飛んで、おしまいは私の決意表明で終わる・・・

というようなことが頻発します。

 

想定外のことにパニックを起こしやすく、

ルール通りにこだわりやすい私などには、

こうした話し方には、発狂するかと思うほどストレスを感じます。

 

さらに多動ですから、

手がバタバタ動くなど、

ボディーランゲージが多すぎて、大げさすぎて、

見ていて、酔ってしまうこともある。

 

こんな人に入れる相の手は、

「話を元にもどして」と、

「落ち着いてゆっくり話してください」です。

 

“1フレーズ1テーマ”というのですが、

一話完結を心がけてもらって、やっと普通に話が聞けます。

 

”傾聴”などを習うと、”受容の精神”も習います。

あるがままを受け入れることを、

そのまま受け身でいることとしてしまうと、

混乱した状態を混乱したまま展開することになり、

話している方の混乱も鎮まらず、

まして聴き手には大切なことが何も伝わってこず、

問題解決になかなか至らないということになりかねません。

 

”傾聴”には、「相手の話を遮ってはいけない」という原則がありますが、

相手の様子によっては遮らないと収集つかないことも多々有ります。

 

アスペルガーにしてもADHDにしても口が達者ですから、

ああでもないこうでもないと、

否定的な言葉ばかりが折り重なって、

どうにもならない混乱に陥り、

話を聞いている相手や周囲の嫌悪を誘うことになる。

 

そんなときには、思い切り遮って、

「いいからひとつやってみよう。」と、

何をするべきかを考えるのではなくて、

なんでもいいからやってみて、

それからいいか悪いかフィードバックをする方針にしています。

 

辛い気持ちは分かるので、嫌いはしませんが、

こういう「ああでもないこうでもない」を、

私は「屁理屈問答」と呼んでおり、

「屁理屈問答」が始まったと感じると、一刀両断で話を一旦止めています。

 

はっきり言うと嫌いかも。

私、話がまとまっていないの嫌いなんです。

 

混乱しやすい私をさらに混乱させるから。

 

相談を受ける話の聴き手は冷静なはずですから、

ある程度意図してコントロールする必要があります。

 

そのことを私は、「話の交通整理」と呼んでいる。

 

悩む時間がたっぷりある人は、

混乱もゆっくり自分の力で鎮めていってもよいのかもしれませんが、

お仕事の場でそれをやっていたら破綻します。

 

現場の知恵として、「受容」ばかりではなく、

「コントロールこそが有効」とお伝えしたいと思います。

 

 

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