【こよみすと】森と瞑想 インスピレーションを研ぎ澄ませる

 神社などへのお参りは、自分の思いや願いを神様に伝えるために考えをまとめるよいきっかけになります。神様との対話ですから、そこで適当な考えや嘘を伝えようと思う人はいないでしょう。一体自分は何をしたいのか、何が欲しいのか、願い事を神様に申し上げるという機会は、本当の自分の思いと向き合う大切な時間となります。

 

 神社の中には、例えば大きな山や、海、巨大な岩など、偉大な自然に対して信仰心が集まるところに建設されたという由来を持つものが少なくありません。石川県白山市の白山比咩神社は、標高2700mを超える白山を御神体として祀る神社です。群馬県高崎市にある榛名神社は、榛名山を祀る神社で、巨大な御姿岩を御神体としています。

 

 「神様がそこにいる」と人が感じる場所は、必ず自然の、豊かで偉大で、時には大変な破壊力を持つこともある、人智を超えたパワーで満ちています。神社という建物やそこでの作法を通じて、私たちは自然そのものと対話をしているのかもしれません。

 

 課題や悩みを抱えている、大事な決定をしなければならない、絶対に叶えたい願いがあるときなど、特別な力の助けが欲しいと感じる時に、神社にお参りに行くような気持ちで、森を半ば無心で歩くことを実践しています。瞑想に似ている取り組みかもしれません。特に近年、マインドフルネス、瞑想はとてもよいと聞きますが、じっとしていることがとても苦手なので、歩き回ることができる森の散歩が集中力を高め、インスピレーションを得るために、欠かせない時間となりました。

 

 都内にはいくつか緑豊かな森がありますが、私がよく足を運ぶのは、白金にある国立博物館付属自然教育園です。太古、東京の大部分が海だった頃から、この地は白金台地と呼ばれる高台だったので、そこには森があり、縄文時代の遺跡など人が生活をしていた痕跡があります。空気は澄んで、何か神秘的な雰囲気があります。この森には昔、白金長者と呼ばれる豪族の館があり、江戸時代には徳川光圀の兄にあたる高松藩主松平讃岐守頼重の下屋敷になるなど、興味ふかい歴史がある場所ですが、園内には各時代の名残があり、現在は自然の森の姿をできるだけ残した植物園となり管理されています。有栖川公園や、明治神宮なども近いのですが、私は特にここに特別な力を感じます。

 

 森の入り口は人生の始まり。森を歩く時間は、驚くほど毎回異なる出会いや出来事が起こります。ある時は目の前に松の大枝が音を立てて折れて落ちてきたこともあります。ある時は目の前に真っ黒な鳥の羽が地面に突き刺すように現れたこともありました。何気ない誰かの声、言葉が心に強く残ることもあります。急に天気が変わることもあります。

 

 同じ森を歩いていても、季節によって目に入る植物の姿は様々です。そして不思議なことに、森の姿はほとんど変わらないはずの時期や場所であっても、自分の心境によっては、見るものも、感じることも全く違う。森の出口は人生のゴール。その日の出来事を振り返ると、自分の願いや課題とよく響きあっており、やがて「こうすればいい」という研ぎ澄まされたインスピレーションが到来するのです。

 

 植物の中には、聖書に出てくるような神聖視されているものや、縁起物として日本でも古くから親しまれているものが多くあります。その力も確かに吸収し、心が強化されるようにも思えるのです。

 

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