暦(自然のリズムで生きる)

発達障害に限らず、いつも心身に不調を感じる”過敏体質”の人にお勧めしたいのが、昔ながらの「暦」に合わせて送る「暦生活」です。体調管理に最も役立つのは「月齢暦」。豊かな生活を送るのに不可欠なのが季節の暦で、中でも1年に72の季節を数える「七十二候」は5日に一度のペースで、その時期に最も美味しいものや美しいものを知ることができます。神秘的なものだと「ケルトの守護樹暦」などがあり、誕生日によって自分の本質を知り、そんな自分の守り神になってくれる樹を知ることができます。

私は発達障害のために、生まれつき心身が過敏です。楽になりたい一心で、様々な健康法や治療を実践してきましたが、簡単な知識ですぐに実践でき、お金もさほどかからず、何よりも効果的だと感じているのが、暦を読み解いて生活の指針を見出していく方法です。子どもが生まれた頃からですから、20年近く親しんでいる「暦生活」をぜひ活用してみてください。

私が愛用している、手の中におさまる暦です。月齢や季節の他に、中国に由来する九星や六曜なども読み解くことができます。1993年から95年まで北京に留学し、家族がその後上海で駐在員として暮らしたことから、中国の風水文化にも親しむこととなりました。占いというよりは、文化として暦を学び親しむきっかけになりました。

 

 

一番、体調管理に役立つのは「月齢暦」です。

 

月の引力で、小島に渡る道が海の中に消えたり、現れたりするほど大海原が動くこともあるわけですから、6割以上が水分である人間の体が影響を受けないはずがありません。月齢暦は、「旧暦」とも呼ばれ、日本でも昔から親しまれている暦の一つです。下記が旧暦ですが多分見覚えがありますよね。今は西暦に合わせてこの呼び方が使われることも多いようですが、本来この月々の初日は必ず新月です。だからこそ、「月」という言葉が使われているのです。このように昔は、隠れたかのように月明かりの見えない新月をスタートとし、半月そして満月向かってどんどんと充実し、そして満月を過ぎると今度は欠けていく半月と徐々に落ち着き、そしてまた新月を迎え、再度新しいスタートを迎えます。空を見ればそこに月が見えますから、一番わかりやすくて親しみやすい暦です。

1月 睦月 むつき
2月 如月 きさらぎ
3月 弥生 やよい
4月 卯月 うづき
5月 皐月 さつき
6月 水無月 みなづき
7月 文月 ふみづき
8月 葉月 はづき
9月 長月 ながつき
10月 神無月 かんなづき
11月 霜月 しもつき
12月 師走 しわす

そして体調管理のためにお勧めしたいのは、手帳などに体調不良を起こした日や、反対に調子のよかった日を書いておくのです。するとだんだんと月齢と連動していることがわかってきます。私は満月の前が不調になることが多く、満月当日は多少眠いのですがそれほど辛くはありません。ある人は、新月の時に調子が出ないと言っていました。人によって違うようなので、自分のコンディションを確認する必要があります。調子のいい時悪い時がわかれば、動くべき時と休むべき時もつかみやすくなります。

 

豊かな生活を送るのに役立つ「季節の暦」

 

 

日本では季節を「四季」と表現することが多く、多くの人は季節は「春」「夏」「秋」「冬」の4種だと思っています。でもここで暦を紐解くと、中国伝来の思想に基づき、第5の季節である「土用」が現れます。夏の土用はうなぎを食べる日として有名ですが、「春」「夏」「秋」「冬」それぞれに土用があり、冬土用から18日目に「立春」、春土用から18日目に「立夏」、夏土用から18日目に「立秋」、秋土用から18日目に「立冬」という流れになっています。ですから、「土用」と聞いたら、”あと18日で次の季節が来るから、必要な用意をしよう”という呼び声になるのです。衣替えや、家の準備など、必要なことが間に合わないということがこれでグッと少なくなります。

そして、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の他にも、「春分」と「秋分」、「夏至」と「冬至」など、私たちもよく聞く節目を含む、二十四節気という季節の単位があります。これは1年を二十四の節目に分けたものなので、概ね一月に二つの節目があることになります。季節の月初を節入り、中ほどを中節と言います。

そしてこの二十四節気を、初め(初候)、中(次候)、終わり(末候)に細分化したのが、5日に一つの季節が巡る「七十二候」です。七十二候にはそれぞれ、旬の植物(草花や野菜)、魚、そして動物が示されています。行事も七十二候に合わせて行われるものが多くあります。これがわかれば、その時期に最も美味しく滋養に満ちたものを食べられます。「食うために働く」というくらいですから、食に恵まれるというのは豊かな生活の一つの象徴でしょう。温室栽培や養殖、そして輸入で、季節外れのものがたくさん並べられている時代に、本当に良いものを見極める「目利き」になれるのが、七十二候の良いところです。

考えてみてください。

月の暦は、ひと月でまた次のサイクルが巡ってきます。ところが季節の暦は一度逃すと次に巡ってくるのは1年後ですから、より貴重なチャンスを掴むための指針と考えることができるのです。

 

 

守り神がわかるケルトの「守護樹暦」

 

そしてこちらは海外の暦ですが、古代ケルト人が使っていた「守護樹暦」です。ケルト人は、古代ヨーロッパの中部や西部に住んでいた人たちで、様々な歴史や文化が研究されていますが、一つ私がとても興味を惹かれているのは、「樹木信仰」を持つ民族だったということです。

樹木や森に神が宿ると信じる心は、神社の御神木や鳥居に手を合わせる日本人ととても感覚が似ています。

実際、日本を初めてヨーロッパに紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)もケルトとゆかりの深い人物で、『耳なし芳一』などの土着の物語を集め書き表した『怪談』には、たくさんの日本人が親しんでいます。癒しの音楽、エンヤの音楽もケルト音楽をルーツとしていますので、知らず知らず私たちは、どこかケルト文化に魅力を感じていることが伺えます。

この暦はいくつかの種類があるようですが、私の守護樹は「蔦草(アイビー)」です。

自由に動き回る蔦草、いろいろなものに絡みつき時には締め上げるそのパワーから、「自由」「結束力」「止めを刺す」などを意味するそうです。私自身には確かにそうした気質があり、アイビーの姿をとても美しいと感じます。

 

大好きな場所の一つ、代官山蔦屋書店の「アイビープレイス」。

自分が何者かわからなくなるなど、人生の指針が欲しい時に役立てたい暦です。

 

暦を学んでみませんか?

自分自身の心と体の安定のために「暦」が本当に役立つものなので、私は講師の腕前を生かし、楽しくて実用的な講座に仕上げました。ご自分の生活を豊かにしたい方から、プロとして活躍したい方まで、たくさんの受講生が学んでくださっています。

 

 

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ボタニカル暦

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