セラピスト養成スクール、広尾88アカデミーのアズ直子です。
「 アスペルガーが垣間見た、もしもホームレスになったなら」という話。
2016年10月18~22日の日程で、
遅い遅い夏休み旅行に行ってきました。
今回で3度目のオーストラリア、メルボルン。
誕生日とかぶっていますが、うれしいサプライズも苦手なので、
日本に不在大正解と思いました。
気ままなひとり、意味ない長距離移動、
旅の恥はかきすてとは思わない、マナーは守るけれど、
遠い国で、外国人である私が多少挙動不審でも、
日本のようにいぶかしがられることもない。
道に迷って普通、
おかしなことを言っても「英語が苦手なのね。」で済み、
ファッションが変でも、「きっと日本風なのね。」で終わる。
すごく幸せでした。
すごく高揚しました。
渡航直前、高熱を出してしまい、行かれるか心配したけれど、
到着するころにはすっかり元気になっていました。
今回、どうしてなのか体調がとてもよく、
いつもならタクシーで移動する距離もなんと歩き通し、
いつもなら2~3時間で一度ホテルに戻って休むのに、
一日中歩き続けて大丈夫でした。
メルボルン、自然も豊か、街並みがクラシカルで美しく、
世界的にも人気の高い町です。
カフェがたくさんあり、
コーヒーの種類も、「コーヒー」で通用しないくらい種類豊富。
並木がとにかく美しい。
とにかく樹が大きくて、道の真ん中くらいまで枝葉を伸ばし、
まるでアーケードのような趣です。
そんな街で、今回はたくさんのホームレスを見かけました。
こんなにいると思わなかった。
宿泊しているホテルのそばにも、
オフィス街の片隅にもいました。
フリンダースストリート駅という大きな駅には、
たくさんのホームレスが寝ており、
夜になると配給を受けていました。
これまでの2回、こんな光景みたことなかった。
テニスの全豪オープンの時期にきており、
もしかしたら世界中から来る観光客のために、どこか他の場所に居所を移されていたのかもしれない。
数年間暮らした北京などの印象と比べると、
街は清潔で、人は明るくほがらかで、親切。
でもホームレスの人の顔には深い苦悩のシワが刻まれ、
ボロボロの服をまとっているのが、
かえって、痛ましさを増す感じ。
もしもこの人がホームレスでなかったら、
きっと、他のオーストラリア人のように、
かっこいい姿に見えるんだろうなと思いました。
ホームレスを見かけると、嫌でも思い出すのが、
ビジネスパートナーの藤野淳。
億万長者だったものが、破産して夜逃げして、
何年か転々と勤めて持ちこたえたあと、
やはり経営者に戻りたいと、群馬から東京に飛び出してきてしまったとき、
持ち物は鞄ひとつで、所持金はポケットの5万円だけ。
私には泊めてあげられる家も、渡してあげられるお金もなかったから、
知恵を出し合って、ふたりでパソコンに向き合い、
行商のように大きな荷物を引きずってセミナールームを渡り歩き、
なんとか今のオフィスに拠点を開けるようになるまで、
必死で仕事をし続けたという歴史があります。
私自身のことではなかったとしても、
今ふりかえると相当やばい綱渡りだったな。
「この先どうなるんだろう?」なんて考えたら、
プレッシャーでつぶれたかもしれない。
大変さに気がつかなくてよかった。
私はほんの垣間見ただけだけれど、
一度、お金や社会的な地位を失った人が、
もう一度、普通の生活を手に入れるのは本当に大変。
ゼロなのではなくて、様々マイナスからのスタートなのだと痛感しました。
ホームレスや物乞いには、お金や食べ物はあげない。
ただ、幸せを祈ることにしていますが、
藤野との経験から、見れば心がざわざわするようになった。
あの人たちが、あたたかく眠れるところがありますように。
フリンダースストリート駅で見かけたボランティアの美少女は、
次の日も、食べ物の配給の陣頭指揮を取っていました。
また次、いつメルボルンに行くだろう?
目にしたホームレスの誰かが、居場所を見つけられていますように。
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アスペルガー・発達障害の影響による生きづらさを、
私は1998年よりこのメソッドでケアしていきました。
専門的な勉強ができる講座を広尾88アカデミーで開講しています。
アスペルガーと似ている状態には、
認知症でも、貧血でも、老化でも、愛情不足でも、教育不足でもなります。
薬があるわけではないので、
生活習慣や人間関係の工夫など、共通の対策でずいぶん楽になります。
私がお伝えする事に、
「私と似ている」と思う事がひとつでもあれば、
このブログはとても役立つはずですから、ぜひ継続して読んでください。
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