植物の力をかりて神様と話す、目黒付属自然教育園。

こんにちは。 アスペルガー経営者のアズ直子です。

 

今日は私の本当に好きなこと「植物観察」の話です。

私のいう「植物観察」とは、生物学的な意味だけではなくて、
その植物に関わる神話やシンボル学なども合わせて学び、

「植物が人間に対してどんなメッセージを送っているか」を考察することを意味します。

 

”植物に癒される”ってこういうことなのだと、 染み入るような理解ができた貴重な体験がありました。

 

先日、心のケアを行う植物療法 ”バッチフラワーレメディ”というセラピーの名著、
「バッチフラワー花と錬金術」の著者である 東昭史さんに、
植物観察の実地研修に連れて行っていただくという幸運に恵まれました。

 

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東先生なんて呼んでいますが、 実は10数年前に、一緒にバッチフラワーレメディを学んだご学友です。

 

またそんなセラピーがそれほどもてはやされていない頃で、 お互いにとてもマニアックでした。
同期から、私を含めて3名の著者が出ているので、
創世記のころから取り組む人には突き詰めていく人が多いのかなと思っています。
(東昭史さん、キネシオロジーの齋藤慶太さん、そして私)

 

さて、この植物観察は、ただの生物学的な観察ではなくて、 心をケアする”植物療法”に基づく植物観察です。

 

実際に植物に接していく前に、 「どんなテーマを自分の中に持って植物に会いに行くか」を、
しっかりと心に決めていくことが大切です。

 

広尾88スタジオのキャストで行きましたが、
志の高いメンバーにはそれぞれ葛藤があるようで、
お互いに「テーマ」をシェアし、それならどういう観点で植物を見たらよいかを、 東さんからアドバイスいただきました。

”どうしてよいかわからない”という気持ちで向き合うのもよいのだそうです。
自分が進みたい方向性や方針、 本当の希望を導き出したいという気持ちがそこにあるのですから。

 

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私がテーマとしたのは、 「実業と好きなことのワークバランス」 「自分のことと他人のことのワークバランス」です。
どちらもバランス。
会社運営のためには実利を追っていくことは不可欠ですが、
ビジネスをするためのビジネスとは思っていないので、
そこで、「好きなこと」や「本当にしたいこと」を置き去りにしたくはありません。

 

スモールビジネスの経験が比較的長いので、 人にアドバイスをしたりサポートする機会も多いのですが、
税理士などからは、自分の実務にもっと集中するようにいつも言われる。

 

ところがここにはもうひとつの葛藤があって、 実は私は、自分のことよりも人のことに携わっている方が好きなのです。
前に立たせていただくことが多いのですが、 自分が主役よりも、他人のサポートのほうが心地よい。
自分の催しよりも、他人の集客のほうがモチベーションが高い。

 

でも実利を考えると、そればかりではいけないということになる。

 

こんなバランス感覚に関する葛藤がテーマとなりました。

 

ほとんどカウンセリングを受けに行くような準備ですが、
実は昔から私は、人に相談するよりは、 自然の中で空や花や水の流れを見るうちになんらか答えを得ることのほうが多く、
そのことを「植物と話す」と表現してきました。

 

20年以上前に亡くなっていますが、 母方の祖父が造園職人でしたし、
私の母も植物と会話をかわす特異体質ですから、 何かそういう資質があるのかもしれません。

 

なんとなくでやってきたことを、 「植物観察」という現実的なメソッドで学ぶことで、
何か納得できたらいいなと期待いっぱいで出発をしました。

 

目的地は、都会の中にこんな森があるのかと驚く、
付属自然教育園
http://www.ins.kahaku.go.jp

最寄駅は目黒ですね。 広尾88スタジオからタクシーですぐ。
がんばれば広尾88スタジオから歩いても行かれるそうです。 

付属自然教育園 は、植物が自然の植生の姿で観察ができる都会の中の森です。

 

さて、植物園に到着する前に、私にはひとつ触れなければならない話題があります。

 

これは植物観察というより、私の個人的な”心の傷”に関することです。

 

広尾88スタジオには空気が読めない人が多く、
せっかく清らかな心になろうと出かける植物観察の際にこんなことを言う人がいたのです。

「ここは関東軍731部隊の人体実験場跡地のすぐ近くで心霊スポットも有りますよ。」

731部隊は第二次世界大戦中に存在した研究機関で、
満州に拠点を置いて生物兵器の研究開発や人体実験を行っていたところです。

 

広尾88スタジオから植物園に向かうときに通るトンネル脇に、
人体実験を行っていたと言われる廃屋病院があったそうですが、
確かにここでは昔から心霊現象があったという噂が絶えません。

 

本当に心霊が出るかどうかの議論はよいとして、 物事には必ず意味がありますから、
自分の内面と深く向き合う植物療法の前に、
こうした情報が来るのにも、何か関係があるかもしれないので、書き記しておきます。

 

満州での人体実験は、本当に酷いことで、
中国に縁があって学んだ私は、 そんなこともまっすぐに学ぼうとしていたのですよね。

 

このことが書かれた、 森村誠一のノンフィクション「悪魔の飽食」など、 本当に生真面目に読んでいました。
南京大虐殺記念館の訪問もそうですが、 人が極めて残虐になるという認識が、 深い”心の傷”として残ってしまい、
自分自身がそういう存在になるのではないか、
そういう世界の関係者になるのではないかという怯えが、 実は長年あったのです。

 

今もありますね、早く払拭したいです。

 

この日は、感情が地のこそから、天の上まで行き来したような印象でした。
この話で、植物園到着前に、 感性が全開になってしまったというのはあるかもしれない。

 

 

鬱蒼としているところもあり、 蜘蛛などの虫もたくさんいます。

 

植物もよく見るとたくさんの虫食いがありますから、 農薬散布などもそれほどされてはいないようです。

この植物観察は、植物療法としての観察。
自分の抱えるテーマに対して、 植物にその答えをもらうのです。

 

具体的には、 まずどんな植物が目に入ってくるか。 そして気になるかを感じます。
たくさんの植物がある中で、 強く印象に残るものが出てくる、中には嫌悪を感じる場合もあります。 

 

 

 

これは私が恐ろしかった黒松。
写真を撮ったら変な光が入りました。

 

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その植物の様子を、人間を観察するようにつぶさに観察します。
全体的にどんな姿か。 どんな風に枝や葉が伸びているか。 葉はどんな形か、色か。 まっすぐなのか、曲がっているのか。 

 

この樹には何か事件があったのでしょうね。

 

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せっかくこんなに美しい模様があるのに、下を向いてしまっている花。

 

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生きているのはどんな環境か。 道端か、水際か、水の中か、 低いところか、高いところか・・・。
目立つのか、ひっそりとしているのか。 ひとりでいるのか、
他の植物に絡まれている絡まっているなどの関係はあるのか、 

 

 

振り払いたいような絡まれ方

 

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虫などは周りにいるのか、いればどのように関わっているか。
変わったところ、際立ったところはないか。

 

そして、自分の内面と照らし合わせて、 なぜ気になるのか、そこを見るのかを、繰り返し自問自答していくのです。

 

たくさんある植物の中でなぜそれなのか。 それを選んだ時点で、その植物との対話は始まっています。

同じ植物、例えばわかりやすい桜の花なども、
自分の感情状態によってはきれいに見えるときもあれば、 どうしても心が踊らないこともあります。

 

そしてここからは植物療法特有の考え方ですが、
自分が気になった植物には、 必ず必要とする働きかけをする要素があります。
特に精神面で、その植物が癒す感情を抱えていることがほとんどなのです。 

 

この日はきんみずひきの花がたくさん咲いていて見頃でした。
この花は「内面は悩みでいっぱいなのに表に出せない」・・・という感情に作用します。

 

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意識付けをして森の中に入っていくとセンサーのようなものが開いて、
植物の語りかけがだんだんと感じられるようになっていきます。

 

思い込みレベルではなく、 ひとつひとつの植物に対して観察眼を持つと、
植物にもまるで人間界のように様々な生き様があって、
その中に必ず自分と極めて似ているものが呼びかけてくるように感じられました。 

 

 

この木々は、「限界を超えてもがんばってしまう」、プレッシャーと関連しています。

 

 

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この植物園の敷地には縄文時代からの痕跡があるそうです。
おそらく太古の人たちも、 このように植物と対話し、必要な恵みを受けていたことでしょう。

 

 

自分の心に響く植物はどれだろう?

 

付属自然教育園に行くのは初めてでしたが、
植物の観察方法を教えていただくと、 普段は気に留めないことに色々気がつけて、
森がまた違う姿に見えてくるのがとても楽しかった。

 

私は圧倒的に花よりも樹が好きで、 低いところよりも高くに枝葉を伸ば姿に惹かれます。

近づくことができないのが水辺の植物です。
水辺そのものが怖い。

 

広い植物園で、見上げてすぐに気になったのはこちらです。 

葉が丸くて、重なりあって、まるで水中の水の泡のようです。
水中から水面を見上げているような気持ちになります。 

 

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すべすべの樹皮。 黒松のゴツゴツした肌が龍の鱗のようで怖かった。 抵抗なく眺めることができます。

低いところに枝葉はなく、高いところに集中している。
松などもそうなのですが、 低いところの日照は他の樹々にゆずり、 自分は高いところに太陽の光を求める。

そしてぶどうのような実もなっていました。
まだ緑ですが、樹の高いところに、 鈴なりになっているのが目をこらしてようやく見えました。 

 

 

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調べてみると、この樹の名前は「白雲木(ハクウンボク)」。

 ハクウンボク(白雲木、学名:Styrax obassia )
エゴノキ科エゴノキ属 5月に咲く大量の白い花が、 白い雲のようであることからの名付けだそうです。
木材として頑丈なことから、 コケシ・将棋のコマの材料として使われます。
また、種から油をとってろうそくを作ることができます。

学名のStyraxは、ギリシア語の「安息香」が語源です。
この属の植物は安息香を産出します。

この樹の繁殖ですが、鳥がまくので、 近場だけではなく遠くまで運んでくれることが特長です。
種子が長い時間生きている特長があり、 20年以上も土中で生き続けます。

 

 

私が今回、植物観察のさいに決めたテーマは、
「実業と好きなことのワークバランス」 「自分のことと他人のことのワークバランス」です。

 

実利を追うことと、好きなことをしたいバランス。
自分のことと、他人のことのバランスです。

 

白雲木の生き方は、「高く」そして「遠く」です。

 

枝葉も実も高いところにつけ種子は遠くに飛ばします。
細かいことはさておき、高く遠くを目指せば、
実利も好きなことも両立でき、 豊かな油が取れる実をつけことができるのかもしれません。

 

そして20年土中で生きられるので、 生きる視点が非常に長く、先を見通している印象があります。
その生き方を支える、丈夫さも備えている。
すっきりと爽やかな様子の樹ですが、 以外とタフな生き方に、感心しました。

 

ちなみに「安息香」はバニラのような甘さがありますが、 とても落ち着いた安定感のある香りです。
ベースノートとして、他の香りを安定させる働きがあります。

 

時間が許すだけハクウンボクのそばにいましたが、
こうした間に、樹から発散されるエネルギーが、 私の心のバランスを整えていくという作用があります。

 

生きている樹のエネルギーですから、 それはとてもパワフルです。
「いい生き方だなあ。」という納得感と、
なんとなく、もっと広い世界が見てみたいというチャレンジ精神がもたらされました。

 

それから付け焼刃ではなくて、根本的に仕事と生活を整えようと、
その日から仕事の仕方が明らかに変わり、 このブログの整備がとても進みました。

 

同行したキャスト全員、何かしら変化があったようですから、
植物との対話には、人をよりよくするパワーが確かにあります。

 

この植物観察は、通年、その植物がどんな変化を遂げるかを見届けます。

 

5月の開花期もとても楽しみです。

 

 

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