【心を支える言葉】私は私

しゃべり過ぎ・・・。このことも「発達障害」にありがちな特徴と聞いていますが、私は口数が多く、時々、自分のことばかりをしゃべり続ける“弾丸トーク状態”になってしまうことがあります。

 

人に迷惑をかけないよう、そうならないようとても気を付けるようにしています。幸い講師業に就くことができたので、しゃべりたい思いは仕事で解消しています。ですから、普段は「余計なことは言わない」と心に決めて人に接しています。

 

そんな私が人にプレゼントしたい言葉があるとすれば、ナンバーワンは「私は私」です。これは、英語では“I am what I am”で、聖書にも出てくる神聖な言葉です。モーゼが海を渡った際に、天に向かって「あなたは誰か?」と聞いたところ、返ってきた言葉だそうです。

 

心が落ち込み始める時、人と自分を比べていることがよくあります。

 

あの人のように勉強ができない。

あの人のようにきれいじゃない。

あの人のように人に好かれる性格じゃない。

あの人のようにお金をたくさん持っていない。

あの人のように幸せではない。

 

 私がよく思うことは、何冊か本を書かせていただいたけれど、私はお片付けのこんまりさんのようなベストセラー作家じゃない。比較する相手が偉大すぎるのですが、そのように思ってしまうのです。大人気漫画家の西原理恵子さんが、ご自身の作品の売れ行きが「エヴァンゲリオンにかなわない」と発信されていたのを見た記憶があり、西原さんのような超人気作家でもそんなふうに思うんだと驚いたことがありました。ちなみに私は西原さんの大ファンです。

 

学校で、職場で、SNSを眺めていて、心が苦しくなってきたら、しっかり声を出して唱えてください。

 

「私は私」と。

 

 人は他人について、他の人と比べることを好みますが、せめて自分だけは人と自分を比べないと決心しましょう。

 

この言葉は、他のシーンでも役に立ちます。自分が何者なのかわからなくなってしまう時です。

 

何かの病気になった時に、私=病名ではないのです。「私は癌です。」違います。私は私です。何か苦しい状況に陥った時、私=困難ではないのです。「私は貧乏。」違います。「私は私」です。

 

 母親として奔走している、社長として判断を迫られている、一人の女性として大事にしたいものがある・・・あれ、私は何を優先したかったのだろうと混乱することがあります。そんな時にも思い出してください。私は妻で母で社長である前に、「私」なのです。

 

 

そして、私はアスペルガーではありません。私=アスペルガーではないのです。このテーマは私を形作る大切な一部ではありますが、アスペルガーしかない人生を歩んでいるのではないのです。

 

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