「五感を取り戻して幸せになる」
2017年7月から秋にかけて、
とても体調が悪かった。
加えて、スクールがブレイクし、
受講生がどっと増えたのはうれしい悲鳴だけれども、
運営に追われることになり、大変苦しかった。
いくつかのことが重なって、
すっごく苦しかったのだけれども、
なんとか抜けて、また文章が書けるようになった。
例えば、学校に行かれない、会社に行かれない。
そんな苦しさを抱える人にとっては、
私の苦しさの原因解明と解決法は、
部分的にでも役に立つのではないかと思う。
私は発達障害、
なかでもこだわりが強く、人間関係の構築が難しい、
アスペルガーと診断をされている。
気質やコミュニケーション不全などについては、
比較的よく伝わっている特徴だけれども、
それ以上に知って欲しいのが、
体質的にとても「過敏」だということ。
五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来からの分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。この伝統的な分類を前提として、人間の感覚全体を指すために「五感」という表現が用いられる場合もある(「五感を鋭くする」など)。 引用元:ウィキペディア
視覚:見るものが目に焼きつきやすい。光には特に過敏。
聴覚:音過敏。必要な音と雑音を聞き分けられず全部同等にキャッチする。
触覚:肌に触れるものに過敏。服やスキンシップなど。
味覚:味を敏感に感じる。偏食の原因になることも。
嗅覚:におい過敏。あらゆるもののにおいを強く感じる。
日常生活が送れなくなってくるときに、
精神的なことももちろん影響するけれど、
この体質が原因で頑張れなくなってしまうことがとても多い。
体が元気なら嫌なことも乗り越えられるが、
心も苦しく体調も辛いとなると、
つぶれていくしか無くなっていく。
まずは、目に見えるのでわかりやすい体調から整えていくと、
比較的回復がしやすく、
体が楽になると、心にも元気が湧いてくる。
2017年の夏はいきなり暑くなった。
そして、暑いうちに台風が何度か到来しもした。
そのあときたのが、とんでも無い気温の上がり下がりで、
この気温差はハンディがない人も辛かったはず。
体質の過敏さは、
天気にとても影響されるということに直結する。
気温差、気圧の変化、日照時間など。
私がこの夏ことさら体調が悪かったのは、
この気候の影響。
怠けているとか、やる気がないとか、
生きがいがないとか、方針がないとか、
そういった精神的なことや人格に関わることではない。
ただただ、この天気が落ち着くまで、
せめて倒れないように息を潜めていたのだ。
10月も下旬となった今は、
季節の流れの通りに寒くなり、そして台風が来ている。
心地よくはないけれど、
暦のとおりの天候変化は、なんとなく受け止めやすい。
秋冬は、寒くて当たり前だよねと思える。
個人差はあることと思うけれど、
この発見や理解があるだけで、少し生きやすくなる。
もう一つ、近年「発達障害」というテーマがクローズアップされ、
たくさんの人が辛い辛いと騒いでいるのは、
こうした体質とライフスタイルの変化が、
うまく噛み合っていないという事情がある。
結論をさきに言ってしまうと、
五感に対して強い刺激が多すぎるから、
生活しているだけで、
弱っていってしまっているのだ。
毎日、
激辛料理のような刺激物を食べ、
香水にまみれ、
大音響で音楽を聞き、
固くてきついコルセットをしている・・・・
ように感じる生活を発達障害者は送っている。
五感が過敏だから、
ハンディがない人なら受容できるものが、
上記のような、とても受け止めきれない生活ぶりに感じてしまう。
そう、
「本人はそう感じている」ということを理解してもらえると嬉しい。
客観的事実は大したことないように見えても、
本人が辛くてたまらないのだから、
何かを変えていくことや、人の理解や応援が必要になる。
辛くて忙しくて、どうにかなりそうだった夏の終わり、
逃げ出すように海外旅行を決行し、
オーストラリアのパースという田舎町で数日を過ごした。
ひとり旅、
ほぼ無音のホテルの部屋。
自然豊かな環境、
英語の番組しかやっていないのでテレビをつけることもなく、
そこでかなり五感は休められ、
メンタルも回復することができた。
たまたま締め切りがあったので、
書評を書く仕事は旅先まで持っていった。
ゆっくり本を読む時間もなかったから、うれしかった。
自分で決めて良いテーマを、
たまたま「シンプルライフ」として、
例えば、
森の中で暮らした人の物語、
縄文時代についての考察本、
ミニマリスト(ものを極力持たない方針の人)のエッセイなどを取り上げたけれど、
そのテーマもとても良かった。
どれも、
いかに生活から不要な刺激を抜き、
五感を取り戻していくかという方向性があったように思う。
過敏な人は、
いっそ縄文人を目指しても良いかもしれない。
毎日が苦しいよりは、不便でも原始的な方が、
幸福感は高いはずだから。
私がセラピスト養成を手がける、
英国式植物療法バッチフラワーレメディは、
1936年に医師であるエドワード・バッチ博士により完成された、
伝統的で信頼性の高いメソッドです。
38種の植物エッセンスを飲んでマイナス感情を変えていくことができます。
アスペルガー・発達障害の影響による生きづらさを、
私は1998年よりこのメソッドでケアしていきました。
専門的な勉強ができる講座を広尾88アカデミーで開講しています。
アスペルガーと似ている状態には、
認知症でも、貧血でも、老化でも、愛情不足でも、教育不足でもなります。
薬があるわけではないので、
生活習慣や人間関係の工夫など、共通の対策でずいぶん楽になります。
私がお伝えする事に、
「私と似ている」と思う事がひとつでもあれば、
このブログはとても役立つはずですから、ぜひ継続して読んでください。
ランキングの順位があがると、
より多くの人に私の思いが伝わります。
バナークリックで応援をよろしくお願いします。
↓ ↓ ↓