アスペルガー、何もない部屋にホッとする

仕事柄、講演会などで外泊することが多い方です。

ビジネスホテルに泊まるのですが、家族や仕事仲間と離れてまず一人になれるのがうれしい。「一人の静かな時間」がアスペルガーには必ず必要です。気にしなければいいのにとよく言われますが、音過敏なので家族が立てる生活音が気になります。そして先行きが見えないことに強い不安を感じるので、予定なども気になります。こんな私に家族は疲れるだろうなと思うことに疲れてしまうので、家にいてもなかなかほっとできないのです。家族に実は一番気を使う。家にいればそこには愛があるから、つい料理をしたり掃除をしたりしてしまう。何もかもから切り離されて無責任になれる時間や空間はとても大切です。

最近はビジネスホテルも女性向けにきれいなところが増えてとてもうれしい。数千円の宿泊でもかなり癒されます。トイレとお風呂が別々のところも多い、アメニティなども充実して化粧品なども質が良いものが置かれています。Wi-fiなども完備して、もう”ビジネスホテル=おじさん”のイメージではありません。そしてビジネスホテルには最低限のものしかありません。ベッド、テレビ、小さな冷蔵庫。キャリーケース一つだけが私の荷物。明日になればそこを去る仮の居場所、散らかるはずもない。片付けなんて関係ない場所です。

観光地に来たわけでもないし、高級ホテルを楽しむわけでもないので、何もしようとしなくていいことにほっとできます。

人間関係に疲れた人は、ぜひ近所のビジネスホテルに宿をとってみてはいかがでしょうか?ちょっとしたターミナル駅近くには必ずあると思います。きれいなところ、静かなところ、アクセスが良いところなどをインターネットで調べれば、たくさん見つかることでしょう。

母が、私が子どもの頃にこんなことを話していました。

「お母さんはよく夢を見る。そこにあるのはきれいなシーツをかけたベッドが一つ。窓から海が見える。それだけ。」

育児や介護に奔走していた、母が欲したのは、一人になれる静かな時間と空間、ただそれだけだったのかもしれません。発達障害は遺伝性が強い。母もまた人とつながることに疲れてそんなことを言っていたのかもしれないです。

 

 

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